トップ / このホームページができるまで / 世界一のホームページ創出プロジェクト 第三章 世界一のホームページの定義 第一項 要素の抽出 段階を踏んで調査し、それらのポイントをまとめた「まとめ(1)・(2)・(3)」から、世界一のホームページの定義に必要な要素を抜き出す。次の表3−1,表3−2,表3−3には、どのホームページにどのようなポイントがあり、そこからどのような要素が抽出できるのかを体系化した表を示した。なお、要素の欄が空白のものは、体系図の中の他のホームページの中に同じ要素が見られる場合、もしくはそれ自体に特筆すべき要素がない場合である。 表3−1 抽出できた要素《表2−2 ポイントのまとめ(1)から》
表3−2 抽出できた要素《表2−5 ポイントのまとめ(2)》
表3−3 抽出できた要素《表2−6 ポイントのまとめ(3)》
表3−4 第一次グループ化(1)
二つ目のグループは、ユーザにとっていかに見やすくて使いやすく、利用価値が高いかという観点で見たホームページの要素である。 表3−5 第一次グループ化(2)
三つ目は、IT技術の特性を十分に活かしながら、情報媒体の一つとしてうまく利用出来ているかという観点で見たホームページの要素である。 表3−6 第一次グループ化(3)
以上のようにグループ化をした後、ある発見があった。それは、今回の三つのグループが、定義作りの最初に設定した「三つの着眼点(仮説)」と似ていたのである。実際にどの部分が似ているのかを体系的にまとめて下の表に示した。なお、類似点においては「企業」、「ホームページ」、「ユーザ」の三つの立場があるものとして述べている。 表3−7 着眼点とグループ化の比較
今回のグループ分けは、客観的な評価尺度を用いて導き出したものであることから、これらをそのまま定義の体系化に用いることにした。そのために、一つ一つの分類に名前をつける。 一つ目は、「企業の経営活動におけるビジネスツールとしていかに有効か」ということから、「ビジネスへの貢献」とする。 二つ目は、「ユーザにとっていかに見やすくて使いやすく、利用価値が高いか」ということから、「ユーザにとっての利用価値」とする。 三つ目は、「IT技術の特性を十分に活かしながら、情報媒体の一つとしてうまく利用出来ているか。」ということから、「IT技術の活用」とする。 以上、三つのグループを正式に「三つの着眼点」と呼ぶこととする。 第三項 第二次グループ化 第二項において要素をグループ化し、「三つの着眼点」を生み出したが、更に一段階のグループ分けができることに気づいた。それにより、要素の仲間分けがより明確になると考えられたのである。この項では、「三つの着眼点」を六分類することについて述べる。 まず、「ビジネスへの貢献」を見ると(第三章第二項を参照)、「自己の強みの強化・弱みの補強」といったような、ビジネスの補助的な位置づけのものと、「ネットそのものがビジネス」といったような、直接ビジネスに結びつく位置づけのものとに分類できることが判明した。そこで、これらを二つに分類すると共に、名前をつけることにした。 一つは「ビジネスモデルとして活用」とする。ビジネスモデルとは、『ビジネスの仕組み。事業として何を行ない、どこで収益を上げるのかという「儲けを生み出す具体的な仕組み」のこと。』である。この分類ポイントは、ビジネスの仕組みの中にホームページを組み込んでいるというものである。もう一つは「ビジネスの間接支援」とし、その分類ポイントは、企業が持つ理念や商品の宣伝などをホームページに反映し、企業の経営活動の補助としての役割をしているということである。つまり、企業をイメージを上げたり、商品の宣伝をしたりして経営活動を間接的に支援しているという位置づけである。 表3−8「ビジネスへの貢献」の更なる分類
次に、「ユーザにとっての利用価値」である。これは、ホームページがいかにユーザに配慮して作られているか、という要素を集めた分類である。その配慮は、機能面と内容面の大きく二つに分けられる。機能面の分類名を「使いやすさへの配慮」とし、内容面の分類名を「コンテンツの充実」とする。 表3−9「ユーザにとっての利用価値」の更なる分類
三つ目の「IT技術の活用」も二つに分類できる。一つ目は、「映像・画像・音声への活用」である。画像や動画、音声などを駆使し、見る人により効果的に情報を提供しているかという要素を集めた分類である。もう一つは、「コミュニケーション機能への活用」である。電子メールや電子掲示板などを効果的に用いて、交流の場としての役割を果たしているかという要素を集めた分類である。 表3−10「IT技術の活用」の更なる分類
第四項 定義の完成 これまで55のホームページを詳細に研究し、その中から76個の要素を抽出した。それらを段階的に分類し、定義作りの土台を固めてきた。この項では、その分類した要素を体系的に整理し、「世界一のホームページの定義」を表す。一覧表にしたものは表3−11を参照のこと。 ¯ 「ビジネスへの貢献」…企業の経営活動におけるビジネスツールとして有効か。 Ø 「ビジネスモデルとして活用」…ビジネスの仕組みの中にホームページを組み込んでいるか。 Ø 「ビジネスの間接支援」…企業が持つ理念や商品の宣伝などをホームページに反映し、企業の経営活動の補助としての役割をしているか。 ¯ 「ユーザにとっての利用価値」…ホームページがユーザに配慮してつくられているか Ø 「使いやすさへの配慮」…機能面におけるユーザへの配慮がされているか。 Ø 「コンテンツの充実」…内容面におけるユーザへの配慮がされているか。 ¯ 「IT技術の活用」…IT技術の特性を活かし、情報媒体としてうまく利用しているか。 Ø 「映像・画像・音声への活用」…画像や動画、音声などを駆使し、見る人により効果的に情報を提供しているか。 Ø 「コミュニケーション機能への活用」…電子メールや電子掲示板などを効果的に用いて、交流の場としての役割を果たしているか。
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