情報システム部門の将来の役割と責任を明確化(コンピュータ業界 F社)
お客様の望むことは本当は何だろう?? ITバブルが弾け飛んだ。世界中のIT企業は未曾有の奈落に転落した。進むべき道はなんだろうか?本当に生き返ることが出来るのか?そう考える経営者が多い中、もう一歩進んで考えた会社がある。『実はITバブルに酔っていただけであって本当は経営の原点であるお客様のニーズをみたしていなかったのではないか??』 ビジネスモデルとコンテンツが勝負の分かれ目ところがIBMやNECなどは同じ業種でありながら落ち込みが少ないのである。『なんなんだ!この違いは?』正直な疑問である。実はITバブルが弾けたというのは表面的な捉え方で、ITの活用、つまりビジネスにどう使うか?という点では、これからであり、まさに落ち込みが少ない会社は、顧客のシステム開発や活用促進などの分野で驚異的に伸びており、まさにお客の望むべきものを提供していたのであった。つまりシステムをどう使うかというビジネスモデルにまで踏込み、またその中味で儲かるかどうかというコンテンツにまで踏込んでいたのである。 お客様の困っていることを解決しよう 「システムを作って終り」という商売では結局利益は上がらない、それが結論だった。本当の商売、本当の経営をしないと結局お客様は評価してくれない、この自明といえばあまりにも自明の結果が突き付けられたのであった。 情報システム部門の悩みとは?さてそれではお客様の悩みって何だろう?それである、問題は。実は答えはユーザーズ会の事務局の女性が持っていた。いままではあまり重要視されなかった役職だがこの時とばかり、幹部も聞き耳を立てた。「お客様、つまり企業の情報システム部門は危機的状況にあります。この事をなんとかしないと当社の将来もないでしょうね。」彼女の意見で会社は少しづつかわりはじめた。実は各会社で情報システム部門がおかれていた状況とは、相次ぐリストラの中でアウトソーシングされたり減員されるなかで今まで以上に高度なシステムを要求され、特に経営に直結したり他部門や他社など利害が絡む所との調整を求められ、ただ下請けに徹するか、問題解決家になるかの岐路に立たされていたのであった。 初めて本物に出会いました これまでとは違う中味にしよう。F社も少しずつ動き出した。得意先である各社の情報システムの稲産がそうした深い悩みを持つならそれに少しでも答えよう。それが改革請負人への依頼であった。すかさず2日間のITセミナーを実施した。 |