【4】テーマの研究

【4】テーマの研究

(1)ダイブツ塾のテーマ研究とは

「テーマ研究」とはダイブツ塾の教育プログラムの目玉の一つ。経営者にとって最も大切な実践力を磨くことが目的。テーマ研究は日常のカリキュラムの学習と並行して進める。これには下記の図表にあるように「改革テーマ」、「深掘テーマ」、「自己啓発テーマ」の3つから選択する。例えば「改革テーマ」では実際に創業したり、新規事業を起こしたり企業の改革を行うなど、実際の仕事をテーマにして2年間かけて進め、「実践力」を磨く。仮にこうした実践テーマが設定できないような場合、一つのテーマを掘り下げ経営者能力を磨く「深掘テーマ」や、あるいは人前で堂々と話せる ようになりたいなどと言った自分自身の課題をより強化するための「自己啓発テーマ」 を選択することになる。ただしいずれの場合も、道場らしく身体で実践するテーマだという点は共通している。

(2)テーマ研究の指導

可能ならば上記1.改革テーマを選定することが、一番経営の実践力を磨くことにつながるが、設定が難しい場合は、2.深堀テーマや3.自己啓発テーマでも問題はない。一つのテーマが2年間より早く完了した場合、もう一つ別のテーマを設定することも出来る。カリキュラムとは別にテーマ研究検討の時間が設けられる。Zoom会議を通じて、講師とのマンツーマンのコンサルティングや各グループ内でのグループ検討会が行われる。毎回検討会では、塾生はレジュメを作成し、発表し、アドバイス、 コメントをもらう。取り上げるテーマ内容によっては、企業秘密やプライバシーにかか わるような内容が、多数含まれることが予想される。そこで塾内で聞いた発表内容を他所で話さないようにするため、塾生全員「守秘義務」について誓約する。

(3)テーマ選定の留意点

テーマ研究の成功・不成功は一重にテーマ選びの良し悪しにかかわっている。 つまり、最初のテーマ選びの段階で、塾生本人も納得のいく、さらにダイブツ先生のプロの目から見ても太鼓判の押せるもの。こうしたレベルまで何度もやりなおしが発生する。テーマ決定後は着々と実行していくことになる。この段階では、予期せぬ障害が発生したり、環境が急激に変わってしまったり、人・金・物・情報・時間など の経営資源が枯渇してしまったりという「推進上の壁」に出会うであろう。この「推進上の壁」を独力で乗り越えた苦労が自信になって、経営者としての地力をつけることにつながる。また壁にぶつかることではじめて死ぬ気で勉強し、徹底して本も読み漁り、様々な名言や哲学も心の奥底にしみ込むものである。そして、この「壁」を乗り越えることで自信と「己の独自の哲学」が練られるのである。


第二章「教育内容」


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