【6】高校野球”甲子園方式”で塾生を集める!

【6】高校野球”甲子園方式”で塾生を集める!

(1)ダイブツ塾の使命

ダイブツ塾の使命は、「創造し改革できる経営者、チェンジ・リーダー。第2の松下幸之助、第2の本田宗一郎のような次代を担える本物の経営者を生み出す」ことにある。それでは、この使命を達成するためには、どうしたらいいのだろうか?ダイブツ塾設立に当たって、私が一番深く考えたのは、このテーマだった。

もとより自分自身の地位や名誉や財産のためにやる、私利私欲でやるのではないのははっきりしていた。 「大きな使命を担う以上、なんとしても成功させたい」という気持ちは日に日に強くなっ ていった。その命題を解くために、歴史を振り返ってみることにした。過去成功した ”塾”は、緒方洪庵の「適塾」、吉田松陰の「松下村塾」、福沢諭吉の「慶応義塾」、そして私の出身母体である、松下幸之助の「松下政経塾」などだろう。

しかし、いずれも 創設者は歴史に名を遺す偉人ばかりで、私ダイブツ先生など足元にも及ばない。創設者の知名度や業績では歯が立たない。それでは、どうしたらいいのか?そして、私なりの一つの結論にたどり着いた。それは、よくよくそうした塾を研究・分析すると、先生が偉大だった以上に集まった塾生がいずれも優秀な人財ばかりだったということだ。 もとが優れたダイヤの原石のような人財を優れた先生のもとで磨くわけだから、当然 優れた人財が生まれるわけである。

(2)ダイブツ塾の成功の条件

「そうだ、これだ。優れた人財を集めるしかない。」 それではいかに優れた塾生を集めるか?ダイブツ塾が成功するか否かは、この一点にかかっている。そこで色々と考えた。その結果、オール・リモートの長所を最大限活用しようと思いついた。

つまり、 普通にいままでのような塾を開くと考えると、リモートであることは弱点でしかない。しかし、逆転の発想で見れば、「全国、全世界どこからでも塾生が集められる」というとんでもない長所があるではないか?出来るだけ広い色々な地域から優秀な塾生を集めればよいのだ。それではこれまでのビジネススクールはどうっだたか?色々な大学が社会 人向けに開いているビジネススクールや国内留学用のMBAコース、また中小企業診断士の受験予備校などはどうなのか?これらは大抵仕事をもった社会人が自己啓発のために通う。

しかしこれらの従来、社会人が経営を勉強する学校は、東京・大阪などの大都市に集中していた。地方にいては、どんなに経営を勉強したいと思っても、物理的に勉強できなかったのだ。であれば、やる気があって優秀な人財は各地方にはたくさん埋もれているということになる。

(3)高校野球”甲子園方式”とは何か?

そこで私が考えた塾生の募集方法とは、『高校野球”甲子園方式”』だ。ご存知のように高校野球は、各地区予選を勝ち抜いたチームが、甲子園という舞台に集い、日本一を目指して、しのぎを削る闘いの場である。つまり、各地方で最も優秀なものを集め、互いに切磋琢磨し、競い合い、高め合う。これがダイブツ塾の行う”甲子園方式”なのだ。それでは、どのようにして各地方の最優秀な人財を集めたらいいのか? それには各地方のキーマンに直接優れた人財を推薦してもらうのがベストだろうと。 これにはまず過去30年間に及ぶ経営コンサルタントの仕事を通じて知りえた人々をはじめ、私の出た松下政経塾出身の政治家OBなどで、各地方で活躍する政治家・ 議員が多数いる。また政治以外でも経済界など様々な世界で活躍するOBも多数いる。まずはこうした人々に優秀な人財を推薦してもらうことから始めよう、と。

(4)人と人とのご縁を大切にしたい

こうして最初は私の個人的な人脈から口コミで直接推薦してもらうやり方で一人一 人「一本釣り」することから始めていきたいと思う。皆さんの中には、これほどネット社会やSNSが発達した中で、どうしてそんな古いやり方にこだわるのか?とおっしゃる人も多いだろう。その答えはこうだ。かつて江戸の三大商人といわれ全国で活躍した、近江商人は雇い入れる人をすべて地元近江周辺からの縁故に限っていたと言われる。理由は氏素性がはっきりしているのと、その方が長く継続的に働いてくれること。そしてなんといっても自分たちの世界が強固に守られることだったと言われる。

特に今回のミッションは、いかに優れた人財を集めるかにある。そのためには、「人と人とのご縁」が一番大切だと思う。かつてフジテレビの長寿番組だったタモリの「笑っていいとも」という番組があった。その番組の中で、「テレホン・ショッキング」という人気コーナーがあった。今日出演したゲストが生番組中に自分の知り合いの芸能人や有名人に電話して、その場で次の日の番組出演のアポをとるということで、紹介から紹介へとリレーしていったわけである。この番組は大変人気があり、私もよく見ていたが、これが「ご縁」というものである。このやり方が一番いいのは、信用している知人に連絡し、 紹介してもらうわけで、その人の信用も一緒にリレーしていることになる。こういう信用の連鎖というのは最初は小さくてもやがて大きな力になると信じている。信用が信用を生む連鎖のリレー。これが、ダイブツ塾の高校野球”甲子園方式”の塾生募集のやり方である。

「チェンジ・リーダーを目指したいという熱意とやる気のある優秀な方を求めています。
 お近くでこの人を紹介したいという方は、是非ともご遠慮なくダイブツ塾までご連絡下さい。」

第三章「建塾物語」


この記事を書いた人