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第一章 プロジェクトの全体像

第一項 プロジェクトの目的

 宇佐美氏の志を反映した、今までにない「新しい価値」を持つ「世界一のホームページ」を創出する。それを用いて、改革の道標を必要とする全ての人たちに「気づき」を与え、自分たちで考えて改革を実行し、問題を解決する力をもたらすという、真の救いを提供すること。

 ここでは、上記の目的に織り込まれた宇佐美氏の志についてや、何故に「世界一のホームページ」を目指すのかなどの、根拠について述べることとする。

《宇佐美氏の志〜宇佐美氏のコンサルの特徴

どのような人のためにコンサルを?

l        経営改革の必要性を感じながらも、どうしたらよいかわからない人

l        経営改革をやってはみたもののうまくいかない人。

l        自分たちが抱える問題が何なのか分からない人。

などの、数々の問題に頭を抱えた人たちに、これから新しいプロジェクトを立ち上げようとするような人たちなども含めた、改革の道標を必要とする全ての人たちをコンサルの対象とする。

何をもたらすコンサルなのか?

 自分たちで考えて改革を実行し、問題を解決する力をもたらすコンサルを行う。宇佐美氏が去ったあとに残るのは、一つの問題に対する解決方法ではなく、自ら改革に立ち向かっていける新たなチェンジ・エージェントなのである。したがって、後に新たな問題が出てきても、自分たちで問題を解決していく事が可能になる。つまり宇佐美氏は、「自分の手で改革を成し遂げる力」を伸ばす手助けをすることで、その場限りの「答え」ではなく、将来をも見据えた真の救いを与えるのである。宇佐美氏の中には、同じお客様から次の仕事をもらおうという利益追求の考え方はない。ただ「本当に困った人を救いたい」という想いだけであり、それが宇佐美氏の「志」なのである。その姿は、まさに「大仏」のニックネームが表すとおりである。

《ホームページの意義〜「世界一のホームページ」の必要性

―なぜ、ホームページが必要なのか

 国境を越えて、より多くの人に、平等に救いの機会を与えるには、宇佐美氏一人だけでは不可能である。それを実現するためにホームページが必要なのである。インターネットで全世界とつながり、パソコンさえあれば誰でも情報を引き出せるホームページ。そこに宇佐美氏の持つ改革ノウハウを掲載して広く公開すれば、それを読んで共感を得た人に今後どのような道を歩めば良いかという「気づき」を与えることができる。そうすることで、それまで不可能だった宇佐美氏の真の救いが実行できるのである。

なぜ、ホームページが「世界一」でなければならないのか?

 ここでいう「世界一」とは、今までにない「新しい価値」を有する、ということである。宇佐美氏は、「本当に困っている人を助けて、心から喜んでもらいたい」と願っている。本当に人の役に立って心から喜んでもらうには、どこにもない「価値」を提供しなければならない。それは経営の本質に当てはまる考え方であり、宇佐美氏は、それを実行すべく長年の研究と経験を基に独自のコンサルを生み出し、実践している。そして今、そのコンサルをより多くの人に提供するためにホームページが必要となった。それは、宇佐美氏のコンサルを全面的に支援し、より効果的なコンサルにつなげられるホームページでなければならない。そして、宇佐美氏自身と同じくお客様の支えになり、全面的に信頼を得られるホームページでなければならない。そんな、今までにない「新しい価値」を持つホームページを目指さなければならない。すなわち、それが「世界一のホームページ」を目指さすということに他ならないのである。

―どのような価値を持っているのか?

ホームページ上においては、宇佐美氏が持つノウハウを売るのではなく、「与える」ところに一つの大きな価値がある。無料でその多くを公開し、見る人それぞれに合った情報を提供する。そこには、より多くの利益を得るよりも、より多くの困った人たちを救いたいという想いが強く反映されている。そして与えるのは、お客様が抱える問題に対する「答え」ではなく「気づき」、つまり「改革のきっかけ」である。その場をやり過ごすのではなく、その将来も視野に入れた真の救いをホームページ上でも与えるのである。本当に困っている人たちが扉を開けば、24時間いつでも救いのきっかけが得られる、いわば全世界の人々に開かれた駆け込み寺である。これこそが今までにない「新しい価値」であり、すなわち「世界一のホームページ」なのである。


第二項 着地点

 ここではプロジェクトの着地点を明確にするのだが、その際に明確にしておかなければならないことがある。それは、私たちが行った作業は「世界一のホームページ創出プロジェクト」の第一期製作段階であるということである。したがって、ここでいう着地点とは、第一期製作段階の着地点である。世界一のホームページは、この論文の著者である学生六人の手では完成しない。今後も「志」を同じくした者たちの手によって、「世界一」を目指して進化し続けていくのである。私たちが行ったのは、その進化のいわば基盤作りなのである。

第一期製作段階における着地点のポイントを大まかにいうと、ホームページ全体の構造を考え、ホームページで公開するデータのデジタル化を行い、それをよりよくユーザに見ていただく仕組みを考え出す。さらに、本格的にニューポートオリジナルキャラクターを実用化し、ホームページのデザインの充実を図ることである。

以下に四つのポイントを挙げて解説した。

1.       ホームページ全体の構造を決めて、構築する

今後ホームページの開発を続けていくにあたっての基盤整備である。必要なコンテンツを描き出してサイトマップを作成し、コンテンツの中身が出来たものからいつでもホームページに載せられる状態にしておく。

2.       ホームページ上で公開するデータのデジタル化

このホームページは「与える」ホームページである、ということは前述したとおりである。宇佐美氏の持つ経験やノウハウは、現在、ビデオやテキストなどの形で存在しているが、それらをすべてデジタル化し、全てホームページ上で公開できるようにする。

3.       ユーザに対し、最も有効な情報を提供するための「ナビゲーション」機能の開発

せっかく貴重な情報を掲載していても、それを本当に必要としている人が手にしなければ意味がない。そこで、ホームページのユーザを、その人に有効な情報が掲載されえいるページに案内してくれる機能を開発する。

4.       ニューポートオリジナルキャラクター「大仏君」を、ホームページ上に移植

今まで資料の中などに登場した「大仏君」にカラーデザインなどを施し、本格的にニューポートのイメージキャラクターとしてホームページ上に登場させるのである。文字が多く、内容的にも堅いイメージをもたれる恐れがあるホームページの雰囲気を和らげると共に、ニューポートや宇佐美氏自身に親しみを持ってもらう役割を期待する。

以上が、第一期製作段階のポイントである。主に、第二期以降の開発に向けての基盤整備が行われている(具体的な内容は、第二部で述べる)。これらのポイントを念頭に置きながら開発を行い、第一期完成を目指す。


第三項 プロジェクトのステップ

 私たちは「世界一のホームページ」を製作するにあたり、いきなりホームページの製作作業に入らなかった。「世界一」を目指すにあたっては、今世の中にあるホームページを徹底的に調査した上でそれを越えるものを創り出さなくてはならないからである。そこで、世の中のホームページで優秀なものを研究し、そこから抽出した要素を基にした独自の方法で「世界一のホームページ」を製作した。

それは、大きく二段階に分けられる。第一段階は、「世界一のホームページ」とはどのようなものなのか、という定義づくり。第二段階は、その定義とお客様の要望を基にコンテンツを描き出し、定義を練りこみながら「世界一のホームページ」を実際に形にする作業である。つまり、お客様から要望を聞きだして、それをそのまま具現化するという一般的な技術者による製作方法とは、一線を画する方法なのである。今ある要望を形にして提供するというやり方ではなく、今あるものを研究し、それを超える「新しい価値」をもつものを提供する。それこそが「世界一」と呼ぶべきものであり、それを生み出すべく私たちは独自の作成ステップを考え出したのである。

表1 世界一のホームページ作成のステップ

第一段階(定義づくり)

1. ホームページを評価する着眼点を見出すべく、様々な分野のホームページを調査。

2. 着眼点を公的なランキングに置き換え、ホームページを抽出。

3. ホームページを厳選し、一件別事例研究。ポイントを抽出。

4. 同様に、同業他社も一件別事例研究してポイントを抽出。

5. 集めたポイントから「世界一のホームページ」に必要な要素を抽出。

6. 要素を体系化し、「世界一のホームページ」の定義の完成。

第二段階(ホームページの具現化)

7. お客様であるニューポートの研究。ホームページの狙いや、コンテンツ、などの表現形態の描き出しを行う。

8. サイトマップ(全体像)の設計。

9. 定義に基づき評価し、練り込む。

10.  各コンテンツの詳細設計。

11.  ホームページ化。

12.  再度、定義に基づいて評価し、練り込む。

13. 第一期開発の完成。

最大のポイントは、まず「世界一」の定義を作り、それを用いて評価をしながら開発を進めていくという点である。


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